用語集GROSSARY

断層  トンネル用語集  タ行

項目 断層
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意味

断層とは、地殻変動により地殻に発生した断裂で、多少とも面に沿ってすべり変位の認められるものをいう。断層は、地殻に作用する応力の違いによって、成因的に異なる次の3種に区分されている。①正(重力)断層:最大圧縮主応力(P1)の方向が鉛直で、最小圧縮主応力(P3)と中間圧縮主応力(P2)の方向がともに水平方向のとき生じる断層である。それは図の(a)に示すように、上盤(断層面の上位の岩盤)が下盤に対して断層面に沿ってずり下がったものである。②逆(衝上)断層:最大圧縮主応力と中間圧縮主応力の方向がともに水平で、最小圧縮主応力が鉛直方向を示すときに生じるもので、この場合は、図(b)に示すように上盤が下盤に対して断層面に沿ってずり上がったものである。低角度のものを衝上断層という。③水平ずり断層:最大圧縮主応力と最小圧縮主応力の方向がともに水平で、中間圧縮主応力の方向が鉛直の場合で、図(c)に示すように垂直に近い断層に沿って、両側の岩盤が水平方向にずれる。断層のすべり面を断層面という。この断層面は鏡面のように麿かれていることがあるので、これを鏡肌(油目)とよぶこともある。多くの場合、すべり運動に際して岩盤がせん断破壊を起こし、それに伴って断層角礫や粘土が断層面の間にある幅をもって形成されている。これを断層破砕帯とよぷ。トンネル掘削l中、このような断層破砕帯に遭遇すると、突然多量の湧水が出たり、断層角礫や粘土の軟弱帯がトンネル内に押し出してきたり、湧水とともに噴き出したりすることがある。

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