用語集GROSSARY

心抜き  トンネル用語集  サ行

項目 心抜き
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意味

掘進発破において、切羽面のほぼ中央で第1段に行う発破をいう。この心抜きに引き続き、2段以下の払い発破で必要断面まで自由面を広げることができる。トンネル掘削で爆破効果を上げるためには自由面が多いほどよいので、適正な孔配置による心抜きが重要である。心抜き方法は大別すると、くさび形と平行形心抜きとに分けられる。従来からトンネルで一般的に多く用いられていたのは、Vカットとピラミッドカットといったくさび形心抜きであったが、最近ではパーンカットなどの平行形心抜きも用いられてきている。① Vカット:発破孔を切羽面にくさび状に配置して穿孔する心抜きの削孔方法である。このカットは穿孔を切羽面に対して急角度にとるため、坑道の断面の形や大きさ、削岩機の配置、ロッドの長さの関係から1発破長に限度があるが、岩質に左右されず最も一般的な発破工法である。② ピラミッドカット:何本かの孔を、点に出合うようにピラミッド形に穿孔する心抜きである。水平坑道においては、下向き孔の穿孔が容易でないので不適だが、立坑や斜坑では有効な方法である。③ パーンカット:発破孔を坑道中心線に平行に必要な心抜き深さに削孔し、爆薬を装填しないパカ孔を設けて、人工的に自由面をつくり発破するために行う削孔である。平行形心抜きの一種であるから、坑道断面に影響されないで穿孔できる特徴があり、発破長を伸ばす場合、ずりの飛散距離を短くさせたい場合などに使用する。バーンカットでは、一般に50mm以下の小孔径の穿孔を行うため、装薬量が多すぎたり威力が強すぎると発破の際に心抜き内部の岩石が十分に自由面に飛び出せず、削孔壁面に焼結固化して失敗することがあるから設計には注意しなければならない。

項目別 掘削

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